ツール・ド・おきなわ 2010(すみませんまた長文)

結果:市民 140 km 51位でトップから 18 分弱の遅れ

初めて日本のロードレースの最高峰と言われる大会に参加。這う這うの体で完走して今はまだほぼ抜け殻。当日夜に参加した打ち上げでもいろんな人に「初おきなわどうでした?」と感想を聞かれたのだけど、「おきなわスゲーっす」としか言えなかったような。少し時間が経ったので何がどうすごかったのか(逆に言うと自分のどこがすごくなかったのか?)を書いておこうと思う。

で、最初から結論だけ言っておくと、来年も必ず出ます!もう出ないわけには行かないと思う。あのコースをもう 1 度走らないことにはどうにもこうにも収まりまへん。

今回参加の 140 kmは今の僕からすると圧倒的に距離が長いレース。JCRC のレースはアート杯が最長でも 102 kmくらいしかなく、それ以外のレースはせいぜい 7 ~ 80km。アート杯でも最後脚が限界だったように身体の距離に対する適応ができてない。実際問題ちょっとロングの練習になるとやはり後半激ダレ。そんな不安というか現状を認識しつつも、でもまずは挑戦ということで参加。

以下スタートからうろ覚えな時系列で。なんせ沖縄は普久川の登り2回まで以外は同じところには戻ってこないほんとのロードレースなので、初めての僕は自分がどこ走ってるのか完全に五里霧中。スタートまでもその後も同じ 140km に出走している masahif と jmz に金魚のフンみたいにくっついてた感じ。実際完走順位もその通りだったし。

<レース>

140km のスタートは宿泊先の JAL プライベートリゾートオクマの目と鼻の先、国頭村のみちの駅。朝は 0645 とかに順次集合、出走手続きみたいな予定になっているのだけど、実際はもっとゆったり目。スタート自体はチャンピオンレースが国頭を通過した後、さらにジュニア国際スタートの後で 0915 予定(実際には今年は 0908 スタート)なので整列したのも 0800 くらいだった?オクマに宿泊してると集合した後でも宿に戻ったりいろいろする時間は十分あった。なので近くの道を使ってじんわり走りこんでアップも十分。ちなみに今回は出走チェック(紙の出走チケットを指定場所に投函)の時にゼッケン確認が入り、取り付ける向きが違うということでその場でちくちくつけなおし。時間がぎりぎりなら焦ったところだけどまぁ余裕があったので問題なし。去年まではそういうチェックはなかったそうだけど、そういうこともあるということで。

そしてスタート。2 人のガイドが良すぎてなぜかまた最前列・・・。いつも最前列にいるのに後でいなくなる伝説がまたここに。かっちょわる~。まぁ安全第一だと思えばここがベストなのです。そのために早目に来てるんだし。スタートは長丁場のレースということもあり、JCRC みたいに無駄にペースが上がることもなくまったりたんたんと。普久川の上りまではなにもない。たまに橋なんかのなでもないゆるーい登りで、集団のペースを読めない人が車間をつめちゃってブレーキくれて誰かに怒られてるくらいだったかな。まぁ距離別なので平地ではいろいろな人がいます。

1度目の普久川はそのまま団子で登りはじめ。中盤少し斜度が上がるところあたりから予定通りばらけはじめ、それでも無理なペースにはならず、数回2~3人の抜け出しはあるものの(山岳賞狙い?)先頭は横に広がったままじわじわ登る。僕も斜度変化に合わせて 21 ~ 25、たまにアウターを織り交ぜてたんたんと上る。登りきった後でいっきに下って補給ポイントの後で辺戸岬方面は一旦普久川で切れた人も追いついてきて集団形成してまたたんたんと。メーター読みで平地でも 36 ~ 38km/h くらいと非常に平和。登りで疲れた脚を回復させるためにクルクル。集団はこの時点で 50 名はもういなかったような?海岸線沿いで後ろ見たら誰もいなかった。

そして 2 回目の普久川。序盤からまた同様にゆったり入るし誰もペースアップはしてなかった気がするが、終盤にかけてやはり厳しくなってくる。登り集団における自分の定位置=一番後ろで切れたりついたり、でなんとか食いついていくが最後の最後でやはり力尽きて先頭集団からは脱落。前がまだ見えてると思いながら下りに入るともう誰もいない。アレーやってしまいました。似たような境遇の数名と列車になりつつ追走してみんと欲するも当然無理。補給ポイントを過ぎて東側を下り始めるころには 3 名くらいになってしまい、うわーこれは大変(というか先頭集団 – 自分たち – たぶん追走集団、という予想通りのダメパターン)ということでがんばって走る。が、安波(あは)まで下って少し平坦くらいまではよかったが、高江の長い登り(2kmくらい?)でいろんなツケを一挙に支払うことに。

いつもは脚がつって終了なのだがサラ脚かつ補給を十二分に取っていたからか脚はまだなんとかなったのだが、普久川の登りで多用した上半身が終了し、それでもだましだまし登っていたのに腰が終了。骨盤と背骨の接合部分のすぐ上の左側、脊柱起立筋の付け根かその奥あたりに激痛が出てシッティングが不可能に。ダンシングでなんとかごまかそうとするには 2 kmは長すぎた。下りと平地でご一緒したメンツにお別れしてあっさりとやってはいけない単独走に。

どうにもならないんだが脚を止めるわけにもいかないのでひーこら言いながら亀の走りで前に進む。そうこうするうちに 210km の先頭が追いついてきた。すでにバラバラになっていて集団ではなかったので、豪華メンツを見ながら相変わらず亀。登り切ってからアップダウンぽい区間をヘロヘロしていると後ろから 210km と 140km の混成追走集団が追いついてきた。その中に masahif と jmz の姿が!追走だよ~と声をかけてもらったのだけど残念ながらその時点ではまったくペースを上げられず。行ってくれ~がんばって~と声をかけてお別れ。また単独に。

あとはどれくらい単独で走ったのだろう。よく覚えてないし場所もわからないのだけど、ところどころ港がある集落に出ると沿道から声援をもらって泣きそうになりながら走ってた気がする。あまり何も考えなかった。悔しいと思うには努力が足りなさすぎ、降りてしまうには無駄にプライドだけが高かった。しかしまぁ PAIN IS TEMPORALY. QUITTING LASTS FOREVER. とはよく言ったもの。この区間はなんか純粋に本能の走りをしてたような気がする。

東だか慶佐次だかまったく覚えてないのだが、どこかの上りを登っているところで masahif に追いついたのでそこからは 2 人で。気が付いたら少し腰が使えるようになってて masahif に引きずられるようにペースアップ。もうね、どんだけ心強かったか。ロードレースは 1 人で走っちゃだめなんですよ、いろんな意味で。そんな中たぶん安部(あぶ)から登った下りあたりで突如すんごいスコールに遭遇。なんとかかんとか走っていくが気が付いたら平地の脚が終わってた。2 人で 140km の誰かにおいついて平地でローテーションを始めたあたりであえなくまた切れてしまい一人旅。いやはや、弱いね~と自分の弱さをかみしめながら大浦から最後のダムへの上りに突入。

もうできることは脚を回し続けることだけ。回し続けていればいつか奥さんが待ってる名護のゴールに辿り着くことができる。なのでとにかく脚を回す。膝を上げる。まっすぐ下ろす、上げる、下ろす、上げる、下ろす。おいっちにーおいっちにー。なんというか初めて来たくせに気持ちは名護に帰りたい、帰るぞ、そんな感じ。

そしたら登りきる直前にまた masahif に追いついた。何度もすみません。ちょうどそのころ CWS の hiroring さんのお知り合いとも一緒になり、少しお話しながら最後の上りをこなす。登りきる直前、210km の大集団が竹谷さんを先頭に上ってきた。masahif がぐっと加速して乗っかるので自分も乗っかる。人数の魔力!もうあとは完走だけだと思ってたのに食いつく、食いつける、脚が回る。まだ踏める。逆に言うと 1 人じゃなんにもできないのね、俺。

登りきるとあとは下るだけ。すごい高速の下りも集団なので楽ちん。途中わりと長いトンネルの中が真っ暗でこれはやばいと思ったけど(明るいところから入ったので慣れるまで時間がかかるのだが、その間本気で真っ暗。前も後ろもまったく見えないので誰かがびびってブレーキでもくれたら絶対集団落車する)無事にクリアして名護へ。帰ってきたよ、かぁちゃんw

最後は何人かスプリントしたい人がいたらしく猛然とペースが上がるのだが、もはやそんな気力もなく竹谷さんと masahif の後ろで集団内で安全にゴール。初おきなわを終えた。

ゴール後は名護漁港まで移動してチップを返却。竹谷さんと少し話し、jmz さんと合流。奥様連合がゴール地点からコーラを買って持ってきてくれた。うれしかったしうまかったなぁ。その後も続々ゴールした人たちと言葉を交わす。いろんな結果の人がいて、悔しい人、嬉しい人いろいろ。でも全員笑顔だったのがとても印象的。自分も笑顔だった。言葉にならないくらい辛かったけど、終えるととても嬉しいレース、なるほどこれは病みつきになるわけだ。

と、いうわけで以上、相変わらず長すぎるレース記録。その他もろもろは別エントリで。今回も奥様にまず感謝。そして masahif と jmz にも。2人がいなかったら完走してないです、間違いなく。出発前からアドバイスを大量にくれて手取り足取り教えてくれたおかげで最高のレース体験ができた。本当にありがとう。chloe さんも初参加のうちの奥様を助けて頂きありがとうございました!

ちなみに・・・レース後は金城さん主催の打ち上げに読んでもらって大爆発。最初だけ席について乾杯したらあとはもう座ることなくいろんな人と話しまくる。なんという自転車乗りの集い。なんという夜。不運な事故でまたしても神がかり的な強運を発揮した金城さんにも本当感謝です。というかあの運は本人が生み出してるものに間違いない。あの純粋なパワーにはそれを生み出すだけのモノがある気がする。また練習で揉んでください。

(続く・・・のか?)

KeO Powerの話

最新グッズに敏感なことにかけてはコンビニお菓子に夢中な女子高生以上の(全国の女子高生のみなさん、スミマセン)自転車乗り達の 1 部で話題なのが Keo Power。あの LOOK Keo ペダルに内蔵されたパワーメーターで、POLAR の CS600 シリーズ、CS500 とセットで使えるというもの。

すでにあちこちで既出なれど改めて概要をまとめてみると・・・

– 左右のペダル軸に装着した歪み計(メーター)でパワーを計測
– 左右のクランクに装着した転送ユニットでサイコンにデータ転送
– パワー、ケイデンス、左右のパワーバランスを計測表示可能
– 無線形式は POLAR のお家芸 W.I.N.D(ANT+ ではない)
– 重量はシステム全体で約 450g。ペダルは片方で 170g で現行の Keo2Max 比較で +50g
– 予想価格は1500 ~ 1800 Euro = 約 16万5000円~ 19万5000円くらい(サイコンは別)
– 2011 年春頃に発売見込み?(現在まだテスト中)

ちなみに価格に CPU(サイコン = つまり CS600 か CS500)は含まれてないので、新規に買うとなると 20 万ちょいというところか。国内正規価格は予想もつかないけど、POLAR 製品の価格差で行くとどえらいことになるかもしれないですねぇ。LOOK 製品だとするとそうでもない?このへんは TL でもささやかれていたけど、どちらの代理店が取り扱うことになるかで決まりそう。ちなみに PowerTap はというと僕が購入した eBay での SL+ (無駄に高いと言われるが・・・黒はこれしかないのだよ)が $1,150 = 送料込約 10 万とか。リムとスポークを別途購入して国内のお店どこかで組んでもらえば 13 万とかで手に入る。Pro+ とか Elite にしとけばもっと安いだろう。

個人的には・・・CS600X 持ってるんですよね実は。昨年まで POLAR Pro Trainer 使ってトレーニング管理してたし。というわけで最少投資で始められる環境はあるけど、PowerTap がすでにあるので追加のパワーメーターは不要です。Keo Power のメリットとしてフレームごとの交換が楽、というのも言われているけど(実際に Eurobike でのプレゼンではそう書かれてる)、さすがにホイール交換よりはペダル交換の方が面倒くさい。もちろん無料でくれるというなら使ってみるけどw

ところで・・・パワーメーターに関してはホイールの選択肢が自由なことを優先する人が多いのが興味深い。最近僕の周囲では Quarq Cinqo がかなりの人気。始めは key3 さんくらいしか使ってる人を知らなったが、気が付いたらかなりの人が使ってる。まぁこれから始める人でクランク型が欲しい人には価格的にも 1 番とっつきやすいのは間違いないんだろうな。こちらも僕は SHIMANO 教に入信してるので残念ながら使う機会がない(Quarq Cinqo は FSA と SRAM クランク対応版で SHIMANO バージョンがラインナップにない)。正直このへんは好み?SRM はプロ選手が多く使ってることもあっていつかは・・・的な憧れはあるけど、あれ 1 つで最高級フレームが買えちゃうので買うならフレーム買うと思うナ・・・。

もしこれからパワーメーターを買う人がいるとすれば、僕が言えるのは今買えるやつがあるのであればそれにしなさい、ということかな。あーだこーだとメリットデメリットを比較するより、一刻も早く手に入れて乗り出した方がいいと思いマス。そして手に入れたからにはそいつにしばらくは stick して知って学んでデータを収集して積み上げて自分のものにすること。これはどんな機材でも同じですね。

パワーメーターがたくさん出てくるのは業界的にはいいことなんだろうな~と思いつつ、前に TL で盛り上がってたみたいにソフトの方も早く充実させないと、せっかくパワーメーターを買ったのに人と比較した最大出力や日々の MMP に一喜一憂したり、L4 20 min ができないといって凹んだり、200 km ちんたら走って CTL うなぎ上りだから強くなったと錯覚したり、TSB が下がりすぎだからといって練習サボったりするだけで終わってしまうことになってしまうかもしれないデスネー(←全部過去の自分orz)。

パワートレーニングに関しては日本語のコンテンツがほんとないので、わかりやすく要点をまとめた記事(かといってトレーニングの要諦は外さない=オーバーロードの法則とかね、例えば)があればとても盛り上がるとは思うのだけど。Racing and Training with a Power Meter とか読んでるとあちこちでこれまでの運動生理学とかもろもろの研究結果、理論が引用されていてとても興味深いのだけど、やはり専門家ではないので難解だし、パワートレーニングする人すべてが全部理解してなきゃいけないわけじゃないと思うので(=それらがわかってないからパワートレーニングができないわけではない)。

北海道富良野アースライド:2日目

スタート時間の7時に合わせて5時半くらいには起床してもろもろ準備。とはいってもゼッケンは前日貼り付け済だし自転車も整備済。あとは着替えてドリンクを作るくらい。アースライドはエイドステーションが途中 4 箇所用意されて水や簡単な補給食がもらえるのであまりごっつい装備はいらない。なので景色だったり走ることに集中できるのがいいところ。今回も石垣島で持っていったリュックサックはやめて、Rapha の Musette にした。中身はコンデジと補給食を何種類か。暑さが予想されたので電解質系の CLIF BAR SHOT Blocks を 2 本。最後の延長コース前にきゅっと奥様に補給してもらう用に同じく CLIF BAR のジェル(Double Espresso = カフェイン 100 mgとちょっち強力)。その他万が一エイドで食べ物が補給できなかった場合に備えて固形の CLIF BAR (おいしいやつ)も 2 本ほど。ドリンクも 2 人ともダブルボトルでスポーツドリンクを満載。

Musette の方が持ち運びは楽。あまり暑くないし。
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新富良野プリンスホテルから会場の旭ヶ丘公園までは自転車で 10 分ほど。前日鬼の形相で登った坂をいっきに下って 6 時半過ぎにスタート会場に到着するとすでに参加者がたくさん。ほどなく開会式的なお話が始まり、MTB 小笠原選手の走行ガイドや白戸太郎さんの挨拶などの後でウェーブスタート。延長コース 125 km 完走を狙う我々は制限時間があるので早めのスタートを狙う・・・ということで 1 番手でスタートに成功。まずは富良野市街地を抜けてから畑ゾーン。早くもえっらいまっすぐなあぜ道の中をひたすら進む。信号、なし。車、なし。道、まっすぐ。たまらんですな。

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ややもするとこういうところだと知らず知らずペースを上げてしまったりするのだけど、今回は後半に山場があるし序盤はひたすら抑え目。後ろからスタートしてくる人たちにどんどんかわされるが、そこは気にせずたんたんと。しばらく走って第1エイドのとみたメロンファームに到着。このエイドでもらえるのは・・・

じゃーん!富良野メロン!死ぬほど甘くておいしい。

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第1エイドを出発してすぐの場所にはにしなか駅。どこまでも続く単線もまた北海道風味

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次のエイドまでもまた畑の中の平坦が続く。所々農作業をしている人が手をふってくれたり、関東地方によくある畑とは規模が違う農機具とか、牧草をロールするマシンなんかを眺めながら快適ペース。周囲の人も景色を楽しみながら走っている。普段見ることができない風景を、自転車に乗りながら見るっていうのもアースライドの醍醐味の 1 つ。車だとたぶん速すぎるし、徒歩や観光バスだとこんな場所までは来られないし。今回幸いだったのは天気。薄曇りで日差しを遮ってくれたおかげで気温上昇は昨日ほどではない。

そうこうしているうちに順調に第 2 エイドステーションに到着。ここではオニギリと豚串に特産品のゆでたてアスパラというガッツリ系の補給が振る舞われた。これがまたウマイ。地元の高校生が焼いてくれる豚串に行列。

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ナビゲーターの白戸太郎さん、小笠原選手と一緒に写真を撮ってもらう。これもライドのいい思い出になります。

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このエイドステーションには復路でも戻ってくるのだが、最長コースの北の国からコース(125km)に進むためには 11 時過ぎには戻ってこないといけない。いまのところいいペースではあるのだが無用な長居は禁物ということで、ロングライドのセオリー通りたんたんと一定ペースで次のポイント、拓真館を目指す。ここから先は美瑛に近づいて行き、今までの平野から丘陵地帯に突入。100 m ~ 200 m 程度の短いアップダウンや 1 km 程度のゆるやかな登りを織り交ぜて進む。景色は美瑛と言えばという丘陵の先が見渡せる絶景。ところどころちょっと立ち止まって写真撮影しながら進んでいった。

アップダウンといえば昨年の石垣島アースライドでは中盤ののこぎりのようなアップダウンに奥様は随分体力を削られてしまったが、こちらのアップダウンはさほど斜度もなく、たんたんと登ればビギナーでもこなせない登りではない。僕と違って軽量な奥様はどちらかというと登りが得意(嫌いだが)で、平地でどんどん抜かれていた他の参加者を登りでたんたんとパスしていくシーンが今回も見られた。前日 12-27T に換装した WH7850-C24-CL 効果もあったかな?(本人曰く違いはまったくわからんそう・・・orz)

拓真館は前田真三さんという有名な写真家のギャラリーなんだが、実は全く知らず。しかも当日は門限が気になったので中は特に観光せずに休憩しただけで通過。結局翌日車で戻って来るまで中身に気が付いてなかった。ちなみに白戸太郎さんにおススメされて見に行ったけど確かにイイです。北海道の写真だけじゃないけど美しい日本の風景をしばし堪能・・・というのは翌日の話。

拓真館でのエイドはお水くらいなので軽く済ませて、美瑛の道を戻る。まだまだ距離的には 50 km ということで中盤。今回はペース配分ができている感じで奥様のペースは落ちず常に一定。ペダリングもよく回っている。ロングライドの王道は登りでがんばらないこと。負荷で言うとつねに一定に近い負荷で走り続けるのが 1 番いい。今回はそれができている感じ。ちなみに僕ら 2 人が走る時は基本的に奥様が前。すぐ前に人がいると風よけになるので楽にはなるのだけど、車間含めて気になってしまうのと、ペースをその人に依存してしまい自分のペースで走れなくなる可能性がある。また景色も先頭で自分で走るよりは楽しめないということで、風を一身に受けつつ走る。

美瑛のアップダウンを抜けるとエイド 2 に戻ってくる。ここではもう特に補給食があるわけではないが、なぜか豚串とアスパラが余っているからと再び振る舞われた。疲れた体に塩分がおいしい。ここから先少し進むと分岐があり、北の国からコースの 6 km の登りに入る。持ってきた CLIF BAR ジェル Double Espresso をチャージしてもらい、ドリンクを飲んでいざ出発。今回関門の時間が分岐点で 11 時半となっていたがこれはけっこう早目。エイドをスタートした時点で 11 時過ぎだったのでかなりギリギリだった。関門が早めなのはそれだけその後の登りが厳しいからなのだが、後で聞いたらけっこうみんな同じような時間帯に関門を通過していたようだ。たしかに登りに入っても前後に人が多数登っていた。

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分岐してからしばらく行くと延々と前に続く登りが出現。斜度は 5% 弱とさほどではないものの、6 km 程度の本格的な峠道だ。奥様は短い登りはけっこう経験しているが、3 km を超えるような本格的な登りは実は初めて。しかし心の準備はしてきたので無理をしないでたんたんと登る。途中心拍が上がりすぎると 1 分とか 2 分の短い休憩を入れつつ登り切った。

途中喫茶店の敷地でベベルイの湧水を発見。みんなで立ち寄って一息入れた。

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登り切ればあとは五郎の石の家までのちょっとした登りがあるだけ。途中に原始の湧水があるが事前に補給してあったので通過。このへんは登ったご褒美のけっこう豪快なダウンヒルを堪能。

五郎の石の家では売店でソフトクリームと焼き菓子を買って一休み

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あとは残り 30 km。ちょっとした丘陵を抜けると富良野の平野めがけて一気のダウンヒル。下りながら前方には平野のビューが広がって死ぬほど気持ちがいい!下り終わったところにあるふらの BURGER で焼きたてソーセージを堪能したら、後は公園まで最後のひと踏み。ゴールの旭ヶ丘公園には 15 時ちょうどくらいに到着。今回奥様は最後までタレることなく一定ペースで走り切った。

ゴール地点では完走証をもらい、オニギリやドリンクをもらって補給。冷たいプチトマトがめちゃくちゃおいしかった。

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その後自転車を送り返すためにばらして輪行バッグに収納・・・するのだがその前に帰りの足を確保するためにいったんホテルまで自転車で戻る。これが実は本日最後のビッグイベント。ホテルまでの登りは 800m ほどだが平均 8 % はあろうかというけっこうな激坂。最後の最後にとんでもない試練が待ち受けていたのだが、これも奥様なんとか登りきる。なんか 125 km 完走よりもこっちの登りの方が達成感あったみたいw

奥様号をばらして車に積み、僕は自転車で公園まで戻る。その後は輪行バッグを受け取ってバラして収納。今回はオーストリッチの OS-500 に奥様号を入れ、僕の FELT を SCICON の AeroComfort に入れる。僕のフレームはサイズがでかいので OS-500 に入れるとサドルまで下げないと入らないのだが、こうすると両方設定をとくにいじらず収納可能。途中ご夫婦で参加されている方が AeroComfort に興味津々なのでしまいながら一通り解説。次回は購入してるかも。

ということでのんびりしていたら今回アースライドを取材にきていたバイクラの方から取材を受ける。輪行バッグの記事を書く予定だとかで、いろんな輪行バッグと、ロングライドに持っていくアイテムに関して取材。OS-500 と AeroConfort それぞれを運んでいるところの写真を撮影してもらって終了。8 月号らしいのだけど掲載されるかしらん。されたら夫婦で雑誌デヴューです(僕は 3 年前の自転車人に体重 100kg くらいの時に掲載された過去あり)。

ホテルに戻ってからはお風呂に直行。ゆったりつかって疲れを癒したら、希望者のみのアフターパーティーへでかける。AJITO という BAR を貸し切ってのパーティーで、ナビゲーターのみなさんやスタッフのみなさん、参加者で楽しいひと時。第 1 回のアースライドから参加しているというご夫婦や白戸太郎さんたちとテーブルをご一緒して話がはずむ。アースライドのコンセプトというか、なんでこういう企画を始めたのか、だんだん大きくなってきたねといった経緯を聞かせてもらって楽しかった。北海道とか石垣島に来て非日常を楽しむ、というのもあるけど、普段できないこと、やろうとしてないことにちょびっとだけ挑戦してみる、でもツライんじゃなくて楽しくね!というコンセプト、最高だと思う。決して楽なコースではないので(普通の人からすれば)ちょっとシンドイ思いもするけど、終わってみるとみんな笑顔でまた来たいねと話しているのが印象的だった。

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ちなみに次回は・・・ニュージーランドみたいですよ!今年はさすがに厳しいかなぁ~でも行ってみたい!

北海道富良野アースライド
2010 年のコース(PDF)

2010 北海道富良野アースライド : 1 日目

昨年参加した石垣島アースライドがものすごく楽しかったので、北海道は富良野で開催されるアースライドにも参加してきた。石垣島はかなりアップダウンがあるコースで厳しかったけど、北海道なら平らだろうなという思い込みもあってw

前回はJALパックの公式ツアーは使わず、健保の割安ツアーを利用して飛行機輪行してみた。自宅から羽田までは時間が早朝だったこともありタクシー移動。現地では大型タクシーを予約しておいてホテルまで。観光移動はホテルでレンタカーを借りる方式。割引ツアーがあったので公式ツアーより数万安くできた。ただ今回は富良野に行く割引ツアーがなかったのと、自分で輪行するのはやっぱりけっこう大変ということもあり、自転車輸送もセットになったJALパックの公式ツアーに申し込むことにした。まぁ自転車輸送に関してはこれが後で問題を引き起こすわけだが・・・

初日は早朝の便に乗るためにほぼ始発で家を出て羽田へ。でも自転車を持ってないのでラクチン。余裕を見たつもりが土曜日ということで保安検査が混んでてギリギリで登場。ちょっとぜいたくにクラス J にしといたので快適に新千歳まで。旭川まで行った方が富良野は近いのだけど、便数も新千歳の方が多いしまぁいいかなと。新千歳で降りた後はこれもツアーにセットしたレンタカーをピックアップ。ひとまず札幌市内でお昼ご飯を食べようと札幌までドライブ。ちょっとお昼まで時間があったのでサッポロファクトリーですこしぶらぶら。

食べたのは奥様が以前来たことがあるという金寿司
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食べた後はさっそく富良野まで移動。高速道路をちょっと走ってからは下道で山を越えて延々100kmちょいといったところ?車も少なくあっというまに到着という感じ。ただこの日は北海道全域で異常ともいえる高温を記録。なんか外が 35 ℃とかいう気温でちっとも北海道っぽくない。翌日のアースライドが同じ状況だとちょっと困るよなぁと思いつつ。

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富良野到着後はそのままスタート地点になる旭ヶ丘公園へ。大会本部が設営されていて、受付をしてゼッケンなどを受け取った後で自転車を受け取り。2 台を組み立てて輪行バッグはそのまま預かってもらえるので戻した後、奥様の自転車を車に積んで先にホテルに行ってもらい、自分は自転車でホテルまで。今回のツアーのホテルは新富良野プリンスホテル。スキー場やロープウェイの横にあるだけあって丘の中腹に作ってあって登りがスゴイ!短いんだがけっこうな斜度があり、暑さもあってシューズもなしに乗ったらホテルに到着するまでに汗だくに。

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部屋に入ってからは朝が早かったこともあってお風呂に入った後ですこしお昼寝。夕方になってウェルカムパーティーが同じホテルのバンケットで開催されるのに参加。富良野のグルメがこれでもかと振る舞われ、名物へそ踊りとか協賛の商品が当たる抽選会などなど盛りだくさん。自転車乗り、しかもロングライド系ならカーボローディングなシチュエーションだったけど、食べ物は終盤まで大量に余ってたなぁ。けっこう贅沢。

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タロサこと白戸太郎さんとMTBの小笠原選手。どーよこの腹筋。

しこたま食べてお腹いっぱいになったのでそのまま部屋に戻って翌日に備えて就寝。