鍛え上げた人にも、怠惰な僕にも、大地は等しく厳しい – Rapha Gents Race Shinshu 2013

別にだから同じだって言いたいわけじゃない。ああ、わかってる。この1年僕はまったくと言っていいほど自転車に乗ってない。
乗る時間がない、自転車置き場がない、 もうレースするわけじゃないし、全部言い訳だ。僕は自転車が好きではなくなったのかもしれない。

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そんな人間でも走りだしてしまえば前に進む他ない。コースは円周、行ってしまえば帰ってくる他ない。しかも5人揃って。

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山深い林道を行く経験がある人はわかるだろう。いつしか遅れ、1人になり、前にも後ろにも誰もいなくなる。
聞こえるのは自分の鼓動だけ。シフトはとっくに下げきっている。いつ終わるともない道を、ただ本能の命じるままに空っぽの心で進む。

精神と時の部屋。

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自転車に乗る時、人は自分が全てをコントロールしていると思う。でもそれは結局自分が手の届く範囲でそうなっていると思っているだけだ。視野をほんの少し広げるだけで、そこにはまったく別の世界が広がっている。自分がコントロールするんじゃなく、自然に翻弄される世界が。

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Glory through suffering. 鍛えあげられた猛者達が想像を絶する艱難辛苦の果てにたどり着く栄光。僕が経験したのはそんなたいそうなことじゃぁまったくない。あるはずもない。ただ、怠惰な男にだって大地は等しく厳しい。言うことを聞かない両脚、痛む背中、空転する後輪、パンク・・・。自転車に乗るということは苦痛を楽しむことだ。それはサイクリストだけに許された特典みたいなものだ。

Suffering is one thing; knowing how to suffer is quite another. You look at the dizzying peaks and say to yourself: What? Up there? Mad notion… and the experience of the hardest most exhilarating cycling you can ever accomplish is on you. The great gauntlet on two wheels, the triumph of inner resolve over disbelief.

僕はやっぱり自転車に乗ることが好きかもしれない。

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