2011スポニチ佐渡ロングライド210
2011/05/26 Leave a comment
2008年に高校の同級生裕哉と一緒に両津までの100kmを走ったスポニチ佐渡ロングライドに今回は奥様と2人で参加。ホノルルセンチュリーライドで160kmまで走っているのでちょっとextended goalだったけどAコース210kmで。コースプロフィール的には最終盤で劇坂が登場する以外はとくに厳しい登りもない(斜度がゆるく長い登りは奥様はわりと得意)ので、あとは時間との闘い。
今回も宿泊とフェリーはJTBのパッケージにおまかせ。後泊して観光したいのでレンタカーと電車だけ別途予約して、自転車はサイクル宅急便で別送(でも結局奥様の自転車だけはOS500に入れて持っていった)。東京から新幹線で新潟に行き、そこで駅レンタカーをしてカーフェリーで佐渡へ、という感じ。バスツアーなんかもあって楽といえば楽だけど渋滞もあるし、観光の足としてはレンタカーの方が便利なので実際このプランの方がよかったかなぁ。電車の旅は駅弁とかあってわりと楽しいし。
と、いうわけで前日は朝7時半くらいの新幹線MAXとき号で新潟へ。さっそく駅弁とか食べて旅情満喫。自転車は2階建て車両の通路スペースにわりとすんなり設置完了。ちなみに帰りは最後部座席で3列側の壁との隙間にすっぽり置けたのでまったく困らなかった。混んでない時期でよかった。
2時間ほどで新潟に到着。やはり新幹線速い!車だと延々5時間くらいは運転しなきゃいけないところ。駅レンタカーでVitzを借りて荷物を放り込んで佐渡汽船のフェリーターミナルへ。2時間ほど時間をつぶしてからおけさ丸に乗船。
フェリーの中は禁煙禁酒の2等船室で横になってぐっすりだったので、起きたらもう着いてたという感じ。12時半出航で15時過ぎ到着なので3時間弱といったところかな?佐渡に到着してからはわりと忙しい。まずは相川にあるホテルまで行ってチェックインした後で先に送っておいた自転車を受け取り、組み立てののち佐和田の大会会場にて受付&自転車預け入れ。相川のホテルから佐和田のスタート地点までは登りのある10kmか、海沿いの17kmを走ることになるので今回は自走はやめてシャトルバス。この場合自転車はスタート地点の佐和田体育館で預かってもらえるのでそれを利用(要事前申し込み)。ただしシャトルバスはすんごい早朝(AM3:30)に迎えに来るので、ぎりぎりまで寝ていたい人は自走がいいでしょうな。当日朝車で来ている人もいたけど、駐車できる場所って(公式には)ないし。
佐和田の大会会場では前夜祭が始まっててわりと盛り上がってたような。思わず巨大豚串を購入・・・。翌日お世話になったサイクルライフプロヂューサーのこ~ぢさんが乗り方講習中だったり、LeMondのRevolutionの実物を初めて見たり。室外なんで不正確だけど音はわりと抑え目だったような感じ。タイヤでローラーを回すんじゃなくて直接フライホイールを回しているのは確かに良さげだった(何がと言われるとよくわからんですが)。
宿に戻ったころにはもう晩御飯の時間。お風呂に入って豪勢な晩御飯を頂いた後はそのままお布団に滑り込み。なんせ翌日は2時半起床とかなのでさっさと9時過ぎにはお休みなさい。移動の疲れもあってかわりとすんなり眠れた。
翌朝はまだ真っ暗なうちからゴソゴソ準備して出発。とりあえず佐和田まではお迎えのシャトルバスで。外はさすがに冷えるので体育館でもらったお弁当で朝食。スタート地点に移動する前に佐和田支所で整列するのでそこにバイクを置いて並んでみたらわりと前の方。
そこから5時過ぎにぞろぞろとスタート地点まで移動してまた30分ほど待機。そのあといよいよスタートと相成る。この間とても待ち時間長いので寒がりな人はもこもこ着込んでおかないとつらい。今回は佐渡にあるまじき晴天!だったにもかかわらずこれなので、去年、一昨年と雨だった時はどんだけ大変だったんだろ。朝の空気は澄んでいて肌寒いけど気持ちのいい天気。早朝の好天を予想させるこういう瞬間って普段の生活だとなかなか味わう余裕がない、早起きする人の特典ですな。
5時45分くらいになり予定通りにスタート。5人1列で1度に2列10人ごとに5秒間隔くらいでどんどんスタート。たぶん10列目くらいだったかな?でゆっくりと。スタート前にサポートと思われるMAVICカーが先発・・・したのはいったいなぜ?先に走ってたらサポート受けられませんけどw。まぁ宣伝なのでご愛嬌か。→でも実際には途中でパンクしてたっぽい人のところで止まってたので誰かサポートされてた模様。シマノボディーのエグザリットのコスカボ積んでたのでこんなことなら途中でパンクしておけば・・・(ry
スタート後はいつも通り2人でペースを合わせてひたすらたんたんと走る。皆さん最初は元気なので30km/hオーバーでびゅんびゅん行きますが、我々はそんなにあげちゃうと続かないので一定走。逗子まで行ったときにある程度ペースを上げていったら最後に腰(背中)に痛みが出てしまったこともあったので、今回はとにかくゆっくり。足切りにひっかかるまではたんたんと走りましょうという作戦。
で、こんなコースをひたすら走る。所々向かい風になる区間はあるも基本追い風基調で絶好のサイクリング日和。ゆっくり進む分風景を楽しみながら、2人でおしゃべりしながら走る走る。うちの奥様は運動経験こそほとんどないもののなぜか体力はわりとあるらしい。普段さほど乗り込んだりしているわけでもないのに(平均すると月100kmも乗ってないような・・・)負荷を上げたり下げたりしなければ距離に関してはわりと平気で走ってしまう不思議な身体の持ち主。まぁそれだけ正しく乗ればロードバイクがすごく効率の良い移動手段だっていうことなんだと思うけど。
このロングライドの序盤の難所はZ坂と大野亀坂とされているけど、この2つはどちらも斜度がゆるくダラダラとゆっくり上る坂なのでまったく問題なくクリア。両津BS(Bento Station)までは予想通りのタイムと平均速度を維持(21.5km/h)。むしろ抑えすぎて若干足切りにぎりぎりだったのでもう少し前半でペースを上げていてもよかった気もするくらい。僕個人の勝手な予想ではここでリタイヤして自走で引き返して合計140kmくらいかな~などと最初は考えていたのだけど、ぜんぜん元気なのでとりあえず行けるところまで行こうということに。
両津を出て小佐渡に入って南下するうちはひたすら海岸線を走る道。海岸線の崖下に整備された道を走り、時折同じところに戻ってきたんじゃないかと錯覚するくらい同じような漁村を通過して、また同じように海岸線を進む感じ。漁村は例外なく崖が切れた少しばかし傾斜がゆるいところにみっしり家が10数軒立ち並んでいるような感じで、なるほどここに津波なんか来た日には大変だよなと思うことしきり。どの漁村でも目の前の海にゆらゆらしているワカメが干してあって素敵。そしてひたすら車はこない、信号もない道のり。自転車乗りには天国ですな。このイベントがなくてもたぶんこの道はこんななはずなので、距離に自信があって補給食を持って行けるなら(コンビニは一切ない!キリッ)たぶん楽しめるはず。
両津BSの後、162km地点の小木ASまでは2か所しかAS(エイドステーション)がないので、適宜トイレ休憩や写真休憩を入れつつ進む。162kmの小木AS時点で足切り時間までの余裕が15分くらい。このペースなら行けちゃうかな~と思いつつ180kmにある最後の素浜ASを目指して締切10分前くらいに出発。正直まさかここまで来るとは想像していなかったのでここから先の登りに関しては調査不足。実はこの先の登りが佐渡ロングライド中の最難関と事前に聞いていたのだけど、まさかあそこまでヒドイとは正直思ってなかった・・・。
ゆるい坂であれば登れる奥様だけどパワーがないため激坂は苦手。そんな激坂が最後の素浜ASまでの区間で2連続でやってきてしまい、1つ目はクリアしたものの2つめでさすがに手押しが入ることに。その坂たるや尾根幹走っている人なら知っているであろう記念館通り(連光寺を聖跡方面に下った途中から聖ヶ丘を登り返す坂)を長くした感じの坂で、まーロングライド終盤では登りたくないであろう人多数という坂。いやはや完全に僕の調査不足で、こんな坂があるなら休憩時間も含めてもうあと+1~1.5km/hくらい序盤からペースを上げておくべきだった(まさかここまで来ると思ってなかったんだけど・・・)。そしたらたぶん余裕で素浜の足切はクリアできていたはず。
途中女性ソロの方に追いついたあたりで後ろからサイクルライフプロヂューサー?のこ~ぢさんがやってきて、励ましの声をかけつつソロ女性を押しながらしばらく伴走。そしたら別れ際にMeitan CC(黒)くれた。いつもながらいい人だな~。
2つ目の登りを終わって下ってから3kmほどで素浜ASなのだが、この時点で残り時間は数分。最後の最後で列車を組んでペースを上げていくと先行してたこ~ぢさんたちに追いついた。そこも追い抜いてしばらくして素浜ASに制限時間を5分?10分?くらい過ぎて到着。係りの人にどうしても行きたいというなら・・・と温情をかけてもらったけど、さすがに休憩なしでこのまま走り続けるのも難しいと思ったのでここでリタイヤ。2人で人生初収用車に乗っけてもらい、ソロだったり、グループから切れてしまった人たちが多いからじゃないかと思うけど、なぜかお葬式のような雰囲気の車中で佐和田のスタート地点まで移送される。しかし車内では僕ら2人だけテンションが違い、途中収用車が追い越す参加者に腕を振って応援。皆さん手を振りかえしてくれてよかったよかった。きっと僕らの分まで最後まで走り切ってくれたことでしょう。
ちなみに僕は奥様と2人で走っているときに、道案内的に前を走ることはたまにあっても(それもそんなに多くない。普段は奥様が前で僕が後ろなことがほとんど)、坂なんかで後ろから押したりすることはない。別に何か主義があるわけでもないのだけど、そもそもやったことないからどうやるかわからないというのもあるし、手伝いをする必要もなくほとんどのコースは奥様が自力で走り切ってしまうから。なので僕らが2人で走る場合、僕は荷物持ち以上の役割はあまり持っていないのです。そういう意味では奥様はたぶんソロでも同じように走りきってしまう気もする。
さらにちなみにだけど収用車はスタートゴール地点の佐和田までしか当然行かないので、そこから相川の宿までは自分で移動する必要がある。自転車をその場で発送しちゃう場合にはシャトルバスに乗って帰れるのだけど、僕らは宿から送る予定なので自走で帰る。ということで180km地点でDNFしたものの、宿まで20km弱を走って帰ったので結局合計距離はほぼ200km。もちろん奥様的最長不倒距離となったのでした。お疲れ様!
↑↑↑ 宿に帰って乾杯。
寝て起きてスッキリした翌日は観光。定番なところを巡る。
↑↑↑ 金を掘ったり(予想に反してわりと楽しい)
↓↓↓ ウミネコを餌付けしたり、イカで餌付けされたり
↑↑↑ 海の幸、山の幸を堪能(左:ブリのお頭、右:小あじ、ウド、マグロの胃袋)
両津で再びカーフェリーに乗った後は船中でまたもやぐっすり眠り、予定より少し早く新潟に到着したので2本ほど早い新幹線で一路東京へ。短かったけど充実の佐渡ロングライド旅行でしたとさ。