DVR-DT90の感想(長文)
2006/01/16 Leave a comment
DVR-DT90生活を開始してまだ1ヶ月にもならないが、なかなか使い倒してきた感がある。他の家電に比べるとやはり機能が多いので慣れてくるまではもう少し時間がかかる気がするが、基本的な作業は一通りマスターできた。
使ってみた感想をまとめてみる。整理されてないのでいい点悪い点ごちゃまぜで。
■他とじっくり比べたわけではないが、録画画質、特にデジタルハイビジョン放送の録画画質には大満足。実際の放送とまったく遜色ない。自宅装備が43インチプラズマディスプレイなので、大好きな映画や自然系のドキュメンタリーが大画面高画質で見られるのは非常にうれしい。
■番組表がハイビジョンで表示されて、横長で見やすい。地デジとBSデジタルは1局あたりのチャネルが多いのでやや表示がうざい(局によってはまったく同じ放送しかしてない時間帯が多い)が、お気に入りチャネルのみ表示するように変更もできるので、まぁこれはヨシとしよう。
■番組表検索も大画面で見やすい。検索結果が1日ごとに表示される(探す時はキーワードを入れて検索した後で、「次の日」「前の日」で1日づつ1週間分検索する)のは好みが別れそうだが、僕はその番組がいつあるのか意識できて意外と好き。
■登録キーワードから関連語を類推する時点を使った検索は、たまに意味不明だがいちおう働いている。でもディスク容量の問題でこの機能を使った自動録画まではしないので、僕にとってはあまり意味はない。
■片面2層(DVD-R DL)対応のドライブはやっぱり便利。特にデジタル放送をなるべく画質を落とさないで見るためには、8.7GBの容量が現状ではベストチョイスになるだろう。もちろん本当の意味でのバックアップはBlue RayかHD DVDを待たないと無理だが、発売が始まったとは言え、ドライブもメディアもばか高(ヨドバシで1枚3000円超えてる)なので現実的でない(CPRM対応のDVD-R DLは現在1枚800円~900円程度)。
■ついでに言うと僕が持ってる外付けDVDコンボドライブもPioneer製なので、互換という意味でもDVR-DT90のドライブはメリットが大きい(PowerDVDを使ってPC上でも再生できる)。
■HDD容量の500GBは、使い方にもよるがやはり十分とは言えない。この容量では"すぐには見ないけどそのうち暇になったら見てみたいな。"という番組のための容量を確保するのが難しい。デジタル放送の場合はメディアに落とすと、容量の関係でその時点で画質がかなり落ちてしまうため、メディアでのバックアップにもけっこう躊躇してしまう(だったら見ないでいいや、みたいな・・・)。
■メディアもVHSほど安くない点も難点。このへんは割り切ってDVD-RWでTemporaryにバックアップしつつ、ハイビジョン番組はちゃんと見ていくようにしないといけない。
■HDD容量はデジタル放送録画用とアナログ用に容量を分けるが、この設定は1度やるとHDDのデータを全部消さないと変更できない(PCのパーティショニングと同じ)。Partition Magicが使えるわけじゃないのである。と、いうわけで設定は慎重に使い方を想定した上でやった方がよい。でも最初は使い方が決まらない自分でもわからないと思うので、1度はクリーンアップするつもりで設定するとベストだろう。
■ちなみに自宅のアンテナがBSデジタル・CSデジタルで、さらに地デジにも対応している場合は、アナログ放送を録画する機会はかなり少ないと思ってよいと思う。うちはいまのところ7対3にしているのだが、9対1でもよかったと思っている。
■予約2分前から予約待機になるが、予約待機になるとチャネル操作ができなくなる。地アナ、地デジ、BS、CSの切り替えはでき、予約録画しない放送は普通に視聴できる。ただしデジタル放送録画中は、同じデジタル放送は全部操作不能になる、地デジを録画すると、BSデジタル、CSデジタルは視聴できない(地デジで何かを録画し、BSデジタルの裏番組を見ることができない)。これはかなり不便。しかしビデオの録画原理を考えれば当然かもしれないが、基本的に録画する場合はチューナーを占有してしまうわけなので、止むを得ないのかもしれない。
■予約は予約一覧画面でボタン1つで確認できるが、予約録画中の録画をこの画面からキャンセルできない。できるのは終了時間の変更のみ。フロー的にはここでキャンセルできるようにして欲しかった。
キャンセル(途中の録画停止)は実際に録画中の放送画面に行き、録画停止ボタンを押して予約録画を停止しないといけない。
キャンセル(途中の録画停止)は実際に録画中の放送画面に行き、録画停止ボタンを押して予約録画を停止しないといけない。
■1月のアップデートでデジタルもアナログも録画した放送の編集ができるようになった(デジタルはチャプター関連の編集はできない。これは仕様。)。編集もリモコンで行い操作は簡単。ただし全般的にボタンの反応速度があまりよくないため、微調整にはかなり手こずると思う。コマ送りなどの操作にもっと習熟しないといけないかも。
■リモコンの話が出たが、全体的にインプットに対するレスポンスがあまり早くない。一泊おいて反応する感じなので、組み合わせのコマンドを出す場合はストレスを感じるかもしれない。また、1部操作上の注意は核に事項が表示された場合に、その内容を確認する操作(例えば「○○です。いいですか?」→OKのようなもの)がなく、2泊ほどしてから前画面に自動で戻ったりするため、これも若干ストレスになる。(この状況でボタン操作をするとブラインド操作になってしまう)
■アナログ放送の編集ではCMを自動で判別して一括消去できる機能がある。これは非常に便利。事前に判別された各セクションを見て確認できるので、誤消去もない。デジタルでもできてもらいたいものだが、ステレオ音声でCMを判断する今のシステムでは難しいだろう。
■Ethernetがついており、メールサーバーの設定を行うことでメールを自動で受信し、それを使って予約を遠隔操作できる。ただしGコードを使わないと呪文のような非常に複雑な数列が必要になり、外出先での使用、という想定はかなり難しいと言わざるを得ない。ちなみにGコードは1部機種を除きまだデジタル放送に対応していないため、地デジの録画には使えない。(つまり呪文を唱えないとだめ)
このような状況はどうやら購入者すべてに認識されていたようで、mixiコミュではメールコマンドを自動で吐いてくれるJavaアプリを公開している方もいる(そのうちShareware化するかもだそうだが)。
このような状況はどうやら購入者すべてに認識されていたようで、mixiコミュではメールコマンドを自動で吐いてくれるJavaアプリを公開している方もいる(そのうちShareware化するかもだそうだが)。
■電子メール予約に使う電子メールの確認だが、POPサーバーへのセッションを張ったまま受信が完了しても切らない傾向が見られる。30分ごとの設定などにしておくと、PC側から受信しようとしてもAnother Session is Activeということで蹴られてしまう。まず前提としてメールアドレスは使用中のものは使わない、ということと、メール確認間隔は60分程度の方がよいかもしれない。(ただし急な予約には対応できないが)
■せっかくEthernetがついているのにこれ以外のネットワーク機能が自動アップデートくらいしかない(しかもアップデートは放送ダウンロードでできるし)のはかなりもったいない。東芝機種のように機種間やPC間で録画データの共有や編集ができて欲しかった。特に以下2点は今後は必ず欲しい。つかあれば非常によい。
1.PCからの録画データの編集作業。専用ソフトの提供。
→リモコンでは作業効率が悪すぎるし、できることも限られる。
2.PCへの録画データのバックアップ。
→CPRM対応のものは扱いが難しいと思うが、1台のディスクにすべてを依存するほど危険なことはない。ディスクは消耗品である。
1.PCからの録画データの編集作業。専用ソフトの提供。
→リモコンでは作業効率が悪すぎるし、できることも限られる。
2.PCへの録画データのバックアップ。
→CPRM対応のものは扱いが難しいと思うが、1台のディスクにすべてを依存するほど危険なことはない。ディスクは消耗品である。
■DVD-RWを挿入すると自動フォーマットを必ずするように設定されているが、VRモードとビデオモードの使い分け時に不便である。いちいちメニューを切り替えてからディスクを入れなければならない。自動フォーマットしないというオプションも必要だ。(ビデオモードで録画すればDVDプレーヤなどで再生可能なDVD-Videoが作成できる)
■HDDからDVDへの転記をダビングと呼んでいるが、DRモードのビデオをサイズ調整してDVDに焼き付ける場合、見た感じサイズ調整の幅が大きくなると等速ダビングになってしまう。等速ダビングになると、ダビング中の番組を放送しつつダビングが行われるが、その間操作を一切受け付けなくなってしまう(ダビング中止以外のメニューを選べなくなる)ため非常に使い勝手が悪い。夜寝る前にしかけるなどの対策でしのいでいるが、不便だ。時間がかかるのは仕方がないとしても、他の番組が見られないのはあまりに不親切である。
いったいどの条件で等速ダビングになるのか調べる予定。感覚的には1時間を越えるDRモードの番組はほぼなってる気がする。
いったいどの条件で等速ダビングになるのか調べる予定。感覚的には1時間を越えるDRモードの番組はほぼなってる気がする。
まだもう少し出てくると思うがとりあえず今回はこんな感じ。よくない部分はちょっと後で改善要望ちっくにまとめてみたい。
こんだけ書いたが、基本的には前半部分のメリットだけで十分楽しめているので、私としてはこの機種については十分"買い"だったことに違いはない。