古印最中と古銭最中

元旦の今日、母方の実家を訪問。両親+妹も一緒に、結婚報告も兼ねる。実家は母方の祖父とおじ夫婦におばのお母さんが同居する2世代家族。そこにうちの一家が合流する形。
 
小学生になったばかりかと思っていた(そんなことあるわけないのだが)いとこが12歳になっていてちょっとびっくり。
 
さて、実家は栃木県足利市。一昔前にNHK大河ドラマで話題になったメリヤスで有名な(だった?)地方都市である。名所はもちろん足利学校。さてこの街には「古印最中」という銘菓がある。香雲堂本店という和菓子処の作品でいろいろ賞なども取っているとか、要するにどの街にもあるお土産の1番手である。
 
ここまでは別に何の不思議もない話なのだが、この話には(当然)続きがある。足利市内にこの「古印最中」と見まごうばかりの別の銘菓を売っている別のお店が実は存在している。その名も「古銭最中」で、作っているのは「香雲堂」(本店なし)。もはや偽者とかそういうレベルではなく、かなり紛らわしい。2店とも同じ通りにそんなに離れずに位置しており、「古印最中」と間違えて「古銭最中」を買ってしまう人も非常に多いとか。さらに困るのが2つとも味がそっくりなことだ。違いがわかる人には違いがあるようだが、素人の私にはちょっと判別不能だ。どっちも餡子たっぷりの最中である。
 
親に聞いたところ、どうやら話の発端は親子喧嘩で、子供の方が勝手に暖簾分けしてできたのが「古銭最中」のほうだという。はたして暖簾分けが勝手にできるものなのかどうかはさておき、火サスのようなあまりにわかり易い筋書きに多少びっくりだ。ちなみに人によってはこの親子喧嘩が兄弟喧嘩になったりもするが、真偽のほどは定かでない。要するに家庭の不和が招いた混乱ということである。
 
万が一間違えるといけないのであらかじめ書いておくが、もともとの足利銘菓として有名なのは香雲堂本店の方の「古印最中」である。お間違えのないよう。銘菓ということだと「古印最中」の方がGenuine(正統)なので、こだわる方は注意が必要だ。
 
正月早々どうでもいいウンチクであった。
 
 

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